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次世代RIPA

次世代のRIPAバッファー

ULTRARIPA® Kit for Lipid Raft

製品の特長

  • RIPAバッファー不溶性のタンパク質を変成作用の低い穏和な条件で抽出

  • 抽出したタンパク質は酵素活性アッセイ,免疫沈降,タンパク質定量(BCAアッセイ),SDS-PAGE,ウエスタンブロットなどに適用可能

  • 組織および哺乳動物細胞に最適化

  • 簡単・迅速な操作

製品の内容

従来の非変性細胞可溶化バッファー(RIPA buffer, 1% Triton X-100など)では可溶化することが困難だった脂質ラフト(Lipid Raft)タンパク質を,迅速かつ効率的に抽出できるバッファーキットです。 従来のバッファーでは可溶化できず捨ててしまっていた膜画分から,タンパク質変性作用の低い穏やかな条件で,脂質ラフトのタンパク質を高効率で抽出できるため,脂質ラフトタンパク質の各種機能解析に有用です。

脂質ラフトとは

脂質ラフトはコレステロールやスフィンゴ脂質,GPIアンカータンパク質およびパルミトイル化タンパク質が濃縮する細胞膜構造です。これらの構造は,さまざまな機能性タンパク質が集積する細胞膜の機能性ドメインと考えられており,脂質ラフトの機能解明が期待されています。

脂質ラフト解析における問題点

脂質ラフトは,タンパク質変性作用が小さい界面活性剤バッファー(1%Triton X-100など)やRIPAバッファーでは可溶化が難しいとされ,別名Detergent Resistant Membrane (DRM) とも呼ばれています。SDSは脂質ラフトを可溶化できますが,変性作用が強力なため,機能解析に使用できません。

本製品と各抽出バッファーとの比較

操作法概略

  1. 組織片または培養細胞をA bufferで溶解する。※可溶化効率を高め,また核のコンタミを防ぐため,ホモジナイザーや超音波破砕装置の使用を推奨しています。

  2. 遠心分離を行い,A buffer可溶性画分(上清)と不溶性画分(沈殿)に分離し,それぞれ回収する。上清のA buffer可溶性画分には主に細胞質タンパク質や非脂質ラフトタンパク質が含まれている。

  3. 沈殿のA buffer不溶性画分にB bufferを添加し,よく懸濁する。

  4. 遠心分離を行い,2. と同様に可溶性画分(上清)と不溶性画分(沈殿)に分離し,それぞれ回収する。上清のB buffer可溶性画分には脂質ラフトタンパク質が含まれている。

  5. 各種実験に使用する。

※A bufferおよびB bufferはBradford法でのタンパク質定量には使用できません。タンパク質の定量にはBCAアッセイをご使用下さい。
※本製品はA bufferとB bufferを使用した2段階抽出を行うよう最適化してありますが,細胞をB bufferのみで溶解・抽出した例もあります。詳しくはアプリケーションデータをご覧ください。

アプリケーションデータ

アプリケーションデータ →アプリケーションデータへのリンク(フナコシページULTRARIPA®Kit アプリケーションデータ | フナコシ (funakoshi.co.jp))
FAQ →FAQへのリンク(フナコシページULTRARIPA® KitのFAQ | フナコシ (funakoshi.co.jp))

コード

容量

A buffer:100ml
B buffer:10ml

価格

14,000円

製品マニュアル

SDS

funakoshi
BDL

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